申告相談会
年金所得の方の還付申請のお手伝いをしました。医療費控除が中心ですが、あるかたは、ご主人の病気入院で290万円も医療費を払っておられました。高額療養費の限度額を超えて還付される金額は約半分で、自己負担は140万をこえていました。税金は14万円引かれていましたのでそのうち12万円還付となりますが、「えっ!たったそれだけ?」…奥さんにすれば、140万円も払っているんだからもっと還付されるのではないかと思っておられたようです。
税金の還付申告ですから、自分の支払った税金が還付されるだけなので支払った税金以上には還付されないのですが、気持はよく分かります。
要は医療費の負担が重いということですね。高額療養費は70歳未満の人は概ね80100円です。1か月に80100円は自己負担しなければならないということです。病院ごとに別計算ですし、食事代や差額ベッド代などは保険外ですので実際の支払はもっと増えます。
収入の低い人は病気にもなれないですね。イギリスやフランスのように医療費は無料にすべきです。国民の命を守る何よりの施策です。
別の方は、ご主人が介護認定を受けているため障害者控除(市で認定)がとれ、医療費控除、生命保険料控除等で所得税は0となり支払った税額は全額還付となりました。昨年、認定を取るようお勧めしたため、今年は前もって証明書を申請し持参されていました。
奥さんの手術もあり、大量の医療費領収書でした。それでも70歳を超えたので1割負担となり、ずいぶん楽になったと日本の皆保険制度を喜んでおられましたが、そんなに高くない年金ですから支払いは保険料、医療費ともに重いと話しておられました。
多くの高齢者が病院に通っており、健康に老いることの難しさを痛感します。生き生き100歳体操も早く取り組みたいものです。